【第二弾】ICF / iPEC認定コーチ目線 | 大谷選手MVP受賞英語スピーチはここがすごい!
感謝を伝えることに徹した大谷選手のMVPスピーチ
前回のブログにて国際資格をもつプロコーチとしての立場からMVP受賞スピーチの内容から大谷選手のすごさについて書きました。具体的には、感謝を伝える対象の広さ、ファンが自分だけでなくMLB自体をサポートしてくれることについて触れている点、さらにファンだけでなく日本全体への感謝を示している点です。
反対に伝えなかった個人的な「努力」や「苦労」
今回は別の観点から、改めて同スピーチにおける大谷選手のすごさに触れたいと思います。今回は逆に大谷選手が口にしなかったことに着目します。
大谷選手がスピーチ内で触れなかったこと。それは個人的な「努力」や「苦労」です。MVPを受賞するほどのパフォーマンスを昨シーズン発揮したわけですから、一般的に言われる努力をしていないわけがありません。
日本にいた頃は細い印象があった大谷選手ですが、今の肉体はアメリカ人に引けを取らず、筋肉隆々です。これもトレーニングと食事の徹底管理の賜物と言えるでしょう。
しかしながら繰り返しになるものの、スピーチの中でそんな言葉は出てこないのです。もちろん本人のみぞ知ることではありますが、何かを犠牲にしてここまでたどり着いたというふうにも映りません。ここに大谷選手のすごさがあると思うのです。
エフォートレスこそ究極の状態
私が認定を受けたアメリカトップコーチングスクールiPECは一人ひとりの中には7つのレベルのエナジーがあることを提唱しております。このうちレベル7エナジーこそ、「エフォートレス」つまり、努力せずに成し遂げられる状態なのです。誤解なきようにお伝えすると、野球選手で考える場合、練習をしないという意味ではありません。それを努力と捉えないという意味です。
一瞬一瞬のプレーに集中し、それぞれの瞬間を楽しんでいる状態と言えます。特に野球をやっているときの大谷選手はこのレベル7のエナジーが出ている傾向にあるように感じるのです。今回のスピーチでもそう思わせた言葉がありました。それが、
To the Angeles Organization, ownership, front office, and the entire staff, Thank you for the past 6 years. I always appreciated your support and allowed me to the opportunity to play the game I’m so passionate about.
Shohei Ohtani receives AL MVP
このPassionate aboutという表現。つまり情熱を燃やしている試合に出る機会をくれてありがとうと口にしているのです。試合に勝ったら嬉しいし、負けたら悔しい。そういった感情が出ることは当たり前のことと思いますが、大谷選手はいかなる結果になろうとも常に野球にかける情熱をたぎらせ、一喜一憂することなく、昨日より今日、今日より明日もっと野球がうまくなるために取り組んでいるように思うのです。
あなたが情熱を注げるものとは?
誰もが大谷選手みたいに野球がうまくなれるわけではないでしょう。しかしながら自分が情熱を向ける対象に向き合う姿勢からは学べるものが多いのではないでしょうか。あなたが情熱を向けているものはなんですか?もしまだ見つかっていなければビジネスコーチと一緒に探してみませんか?
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