【目から鱗】部下との関係に悩んだら答えるべき質問3選

人事・組織コンサルティング会社コーン・フェリー・ジャパン出身、アメリカのコーチングスクールiPECから唯一日本人男性として認定されているビジネスコーチの水元です。ICF会員でもあります。(ACC)

職場の悩みで最も多いとされるのが人間関係の問題。とりわけ部下との関係に悩むマネジメント層は少なくないでしょう。

• 意図が伝わらない
• 言うことを聞いてくれない
• 良かれと思って伝えたことが逆効果

当てはまる人も多いのではないでしょうか。

ただし、よく考えてみると、これらの主語はすべて「私」です。

• 「私の」意図が伝わらない
• 「私の」言うことを聞いてくれない
• 「私が」良かれと思って伝えたことが逆効果

部下と向き合っている姿を思い浮かべてみてください。部下に見えていて、あなたに見えないものはなんでしょうか。そう。あなたの後ろにあるものです。

逆もしかり。あなたには部下の後ろにあるものが見えているものの、部下はそれに気づくことができません。互いに見ているものが違うからこそ、軋轢を生むことが考えられます。

そこで、以下のように少し角度を変えて考えてみるのはいかがでしょうか。

これが部下との関係に悩んだら答えるべき質問の1つ目です。

部下との関係に悩んだら答えるべき質問1: 部下を主語にして考えてみる。部下はどう感じているのか？

部下にとって私の意図が伝わらないのはなぜか？

いかがでしょうか。部下の経験値不足、こちら側の言葉足らず、日頃のコミュニケーション不足、プロジェクトやタスクの目的が十分に共有化されていないなど、様々あるのではないでしょうか。出た答えの理由をさらに探ってみてください。問題の原因は100%に部下にあったでしょうか？どういう状況や表現であれば、より効果的に意図を伝えることができるでしょうか？

部下が私の言うことを聞いてくれないのはなぜか？

考えてみる価値があるのは、その部下があなたの言うことのみを聞かないのか、職場の他の人の言うことも聞かないのかということです。仮に前者であればその原因を探ってみましょう。決してあなたを責めるわけではありません。冷静にその原因を突き止めようということです。あなたの言うことを聞かなくなったのはいつからでしょうか？

何かきっかけになった出来事があったでしょうか？反対に最後に部下の意見を取り入れたのは、または肯定したり採用したりしたのはいつでしょうか？人は聞いてもらえると嬉しいもの。上司のあなたが聞いてほしいと思うように、部下もそう思っているかもしれません。

部下にとって私が良かれと思って伝えたことが逆効果になるのはなぜか？

なぜ部下はあなたのアドバイスを素直に受け入れることができなかったのでしょうか。それを伝えたとき、部下はどんな状況にありましたか？アドバイスをするきっかけとなった出来事に対して、部下の考えや言い分を聞いたでしょうか？

上記の質問に答えながら、なぜ上司の私が部下に合わせなければいけないのだろう、と思った方はいませんか。その方は以下の質問に答えてみてください。これが部下との関係に悩んだら答えるべき質問の2つ目です。

部下との関係に悩んだら答えるべき質問2: あなたにとって部下との理想的な関係性とは？

• 尊敬されたい
• 尊敬し合いたい
• なんでも気さくに話し合いたい
• 一定の距離を保ちながら接したい
• 良いところを伸ばしたい
• 悪いところを改善したい

様々な種類の理想像があるかと思います。あなたにとってのその理想像は部下にはどう映るでしょうか。同じ方向を向いているでしょうか？あなたの上司が同じように思っている場合、部下のあなたはそれを受け入れることができるでしょうか？視点をずらしてみるという観点では次の質問もおすすめです。

部下との関係に悩んだら答えるべき質問3: あなたが尊敬する上司はどう対処するでしょうか？

関係性に悩む部下と毎日のように接していると、気づかぬうちに視野が狭くなり、どうしたらよいかわからなくなるのも無理はありません。

では、あなたがこれまで接した尊敬できる上司であれば、この問題をどのように解決するでしょうか。仮に尊敬できる上司がいないとしたら、映画やマンガのキャラクターでも、一目置く同期でも構いません。きっと新しい接し方のアイデアが出てくるはずです。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回ご紹介した質問はどれもコーチングで用いられるオープンエンドの (Yes/Noで答えられない) 質問です。自分の中から見つかる答えこそきっと自分が一番納得できるはず。プロのコーチと話すことで、課題の整理と解決の糸口の発見がより加速化するかもしれません。無料体験も実施しておりますので、興味のある方は以下よりお申込みください。