【仕事は順調だが子育てが難しい】 子供との距離感を縮めるコツ

人間関係, 親子関係

人事・組織コンサルティング会社コーン・フェリー・ジャパン出身、アメリカのコーチングスクールiPECから日本人男性として唯一認定されているビジネスコーチの水元です。ICF会員でもあります(ACC)。

仕事はなんとかうまくやっているが、家に帰ると別の悩みの種が・・・思春期の子供との適切な接し方がわからない。そんな方のために距離感を縮めるコツを3つご紹介します。

子供との距離感を縮めるコツ1: 聞き手に回る

簡単なようで難しい最たるものの一つが話すより聞くことではないでしょうか。子供の頃に親に考えを押し付けられるかのごとく、あれしなさい、これをしてはいけない、と一方的に言われたとき、窮屈に感じた経験がある人は少なくないでしょう。

しかしながら、自分が親になったときに、子供に同じことをしてしまう。理由は様々でしょうが、例えばそれしか伝え方を知らないということや、心配が故に自分が経験したことを伝えたくなるといったことが挙げられます。皮肉にもそれが逆効果になることがある。なぜなら、子供は子供ながらに自分の考えを持っているものだからです。

それを発する機会のないまま、話を聞くのは、まるでお腹いっぱいの状態で口の中に食べ物を入れられるようなものです。年齢に関係なく、人は話を聞いてもらえたら、自分のことを理解してもらえたら、嬉しいはず。まずは話を聞いて、お子さんのお腹にあるものの消化を促してみてはいかがでしょうか。

子供との距離感を縮めるコツ2: 子供の意見を一度肯定する

お子さんに話をすることを促した後に行っていただきたいのが、一度その意見を肯定することです。

例: 「確かにその通りだね」「そんなに考えていてすごいじゃないか」

どうしてもそれが難しい場合には中立的な立場を取るでも構いません。

例: 「そういう意見もあるね」「それは新しい考えだな」

なぜなら、鼻からNoを突き付けられると、それ以上話したくなくなってしまうものだからです。子供なりに考えていることを一度自分の中に取りいれて咀嚼してみる。それをおいしいと思うか、まずいと思うかは自由ですが、まずどんな味がするのかを自分の舌で確かめてみることが大事なのではないでしょうか。

子供との距離感を縮めるコツ3: 同意できなくとも尊重する

「芸人になる」と言ったら、親からは反対され、挙句の果てには「仕送りもしないからもう勝手にしろ」と言われましたよ、と過去を振り返って話す人気芸人さんを見たことはないでしょうか。確かに甘くない世界でしょうから、反対するのも無理はありません。

ここで申し上げたいのは、子供がやりたいことに100%賛成してあげてください、ということではありません。そうではなく、血のつながる子供だったとしても、親御さんのあなたがこれまで考えたことない発想や夢を持ったりすることもあるという事実を自然なことであると受け入れてみるのも大切なのではないかということです。

そして、お子さんがご自身にはない考えに至った経緯や理由について深堀してみてはいかがでしょうか。先ほどの芸人になりたいという夢を例とするのであれば、「芸人になりたいのは、人を笑わせるのが好きだから。人が笑っていると周りも明るくなる。悲しいこともその一瞬だけかもしれないけど、忘れられる。だから芸人になりたい。」そんな思いを口にするかもしれません。それが聞けたのであれば、「人を笑顔にする別の仕事」を他の選択肢として伝えておくこともできるでしょう。自分の意見や好みを理解した上での提案であれば、きっとお子さんもより素直に耳を傾けることができるのではないでしょうか。

まとめ

お子さんとの距離感を縮めるコツを3つご紹介しました。特段専門知識が必要なものでもなく、少しの心掛けと工夫でできるものばかりですので、良ければお試しください。

それでも埒が明かない、専門家に依頼したいということであれば、プロのコーチが親御さん、もしくはお子さんと直接話をすることもできますのでお気軽にお問い合わせください。(コーチングについてより深く知りたい場合はこちらを参照ください。)

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