【シンプルに考える!】英語のスピーキング力を伸ばすコツ1: 自分なりのルールを決める

スピーキング, 効率化, 英語学習

アメリカの大学を卒業し、日系企業3年弱、外資系企業8年の経験を経て現在はビジネス&英語コーチをしている水元です。

英語にはリスニング、リーディング、ライティングなど様々なスキルがありますが、特に日本人が苦手意識を持っているのがスピーキングではないでしょうか。相手の言っていることは理解できて、返答したいんだけど、どう返したら良いのかわからない。そんな人もいるはずです。

今日は会話の中で返答に困って居心地を悪い沈黙が続くのを少しでも避けられるように、スピーキングのコツをお伝えします。まず、なぜ話せないのかというと、原因は様々あるわけですが、その一つに考えすぎてしまうということが挙げられます。伝えたいことを表現するための単語は知っているはずなのに、口から出てこないというときに起こりがちな原因です。

その解決のヒントは、話す際に最低これだけは言うというルールを決めてしまう、です。頭に置いておきたいのは、特に慣れないうちは日本語のように完璧な文章を伝えなきゃというようには考えず、なるべくシンプルに最低限必要な情報を伝えようと意識することです。最低限必要なレベルというのはそれを聞いた相手が、あなたに何かしらの返答ができる状態を指します。

例えばHow was your weekend? (週末はどうだった?)と同僚に訊かれて、「土曜日は家で映画タイタニックを久しぶりに妻と見たんだけど、新たな発見があっておもしろかったよ。」と言いたい場合。なんと言えば、最低限あなたがしたことが相手に伝わるでしょうか。

答えは、I watched a movie.です。とてもシンプルだと思いませんか?それを聞いた相手は、「何を見たの?」「誰と見たの?」「どこで見たの?」と次の質問をすることができます。最低限のことを伝えるコツは以下のように自分なりのルールを決めておくことです。そうすることで出だしから何も言えない状態を回避することができます。

  • 1.主語
  • 2.主語+動詞
  • 3.主語+動詞+目的語
  • 4.主語+動詞+目的語+他の誰か
  • 5.主語+動詞+目的語+他の誰か+場所
  • 6.主語+動詞+目的語+他の誰か+場所+日にち/曜日

基本的に3まで言えれば意味は通じます。その際、時制(現在形・過去形・未来形)や前置詞(at, in, byなど)は一旦気にしなくてOKです。それらは少し慣れてから鍛えるでも全然構わないからです。

このようにルールを決めておくと、少しずつ要素を足していくことになるので、頭の中にどう並べたらよいかわからない単語が溢れて混乱するようなことにならなくて済むようになります。英語だと以下のように足していきます。

How was your weekend?

  • I
  • I watched
  • I watched a movie.
  • I watched a movie with my wife.
  • I watched a movie with my wife at home.
  • I watched a movie with my wife at home last Saturday.

これだけで完璧な文章です。シンプルな文章作成に慣れてきたら以下のようにさらに少しずつ情報を足していくとよいでしょう。

  • I watched an old movie with my wife at home last Saturday.
  • I watched an old movie, Titanic with my wife at home last Saturday.
  • I watched an old movie, Titanic with my wife at home last Saturday, and it was fun.
  • I watched an old movie, Titanic with my wife at home last Saturday, and it was fun because I got something new.
  • I watched an old movie, Titanic with my wife at home last Saturday, and it was fun because I got something new from it.

筒の中に石ころを落とすイメージで考えてみてください。いっぺんに複数の石を入れようとすると筒の中が詰まってしまいますが、一つ一つ入れると石はスムーズに落ちてくれますよね?

このように伝えるべき情報の要素に優先順位を付けてみてください。そうすることで、自分が何が原因で引っかかっているかを掴むこともできます。

もし動詞を英語に訳せなければ、単語を知らないことが原因とわかり、覚えるモチベーションにつながるはずです。英語のスピーキングはとにかくシンプルに考えてみる。ぜひお試しください。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事一覧