【音声クイズあり!】英語のリスニング力を継続的に伸ばす根本的トレーニング
まずはこちらを聞き取ってみてください。一回で聞き取れなかった方は何度か聞いていただいても構いません。
音声クイズ
これは先日YouTubeに投稿した「英語の「雑談力」を磨く! | 非ネイティブが今日から使えるスムーズに英会話を続けるためのコツ」の一部の音声です。英語での雑談力を鍛えるためのコツを紹介しておりますので気になる方はぜひフルバージョンをご覧ください。(8分強)。
正解はこの記事の最後にありますので、確認後こちらへお戻りください。
英語のリスニングが聞き取れない6つの原因
英語のリスニング力を付けるために、とにかく繰り返し同じ音声を聞いていませんか?それも確かに大事なことなのですが、より効率良く進められる方法があります。それは、聞こえない原因を知ることです。実は英語を聞き取れない原因は以下の6つしかありません。
- 1. 単語を知らない
- 2. イディオムや英語表現を知らない
- 3. 単語ごとの発音を知らない/間違って覚えていた
- 4. リエゾンを知らない
- 5. 文法や語順がわからない
- 6. 速度が速い/遅い
そのうち、どの原因により聞き取れないのかを理解することで、ピンポイントの対策が打てるようになります。
- 先ほどの短い音声だとどうでしょうか。
- thinkの発音がシンクかと思ったら、クはほとんど発音されておらず聞き取れなかった。
- adrenaline (アドレナリン)という単語は知っていたが、発音はカタカナと同じかと思っていた。
- pull throughという表現を知らなかった、またはpull me throughという並び順になるとわからなかった。
というような方が多いのではないでしょうか。この場合はそれぞれ以下が原因だと特定できます。
つまり、単純に聞き取れなかったという表面的な問題を一歩掘り下げることができるのです。そうするとしかるべき対策が打てます。
thinkが聞き取れなかったという方は、リエゾンの脱落(reduction)を学ぶのが効果的です。つまり単語の一部の音声が会話だと発音されない場合があるというルールです。
続いてadrenalineはいかがでしょうか。こちらはこの単語の発音がカタカナの「アドレナリン」と大きく異なることで聞き取りを難しくさせています。冒頭の「ア」はかすかにしか聞こえず、「レ」のところにアクセントを置き、「リン」にあたる箇所は小さく「ルン」と言う程度です。つまりカタカナのように一音一音はっきりと発音しないのが英語発音の特徴です。こうした違いに慣れるためには、単語を覚える際に一緒に発音記号を確認するか音声も聞いて、実際の発音をインプットすることがとても重要になります。
そしてpull throughは、「乗り越える」という意味のphrasal verb(句動詞)ですね。これは単純に知っているかどうかが聞き取った上で意味を理解できるかのカギとなります。ちなみに人が入る場合はその間に入れています。
まとめ
このように聞き取れなかった理由を6つの原因から探ることで、学習に力を入れるべき箇所の解像度が高まります。次回以降リスニングに取り組む際はぜひこちらを参考にしながら取り組んでみてください。
冒頭音声クイズの答え
冒頭音声クイズの答え: I think adrenaline is going to pull me through. (アドレナリンのおかげで乗り越えることができると思う。)
この記事へのコメントはありません。